新卒で入社した総合商社を退職。世界で戦えるビジネスパーソンを目指し、私費でMBAへ。【Connect1 Kennyさん】③MBAは『超倍速の出会いの場』

Contents

―MBAの1年間も勉強漬けの1年でしたか?

 うーん。そうですね。勉強もそれなりにしましたけど…したのかな?うーん、それなりに勉強したかなという気もしますが、やはりMBA受験が特に苦しすぎて(MBA受験についてのインタビューはこちら)受験と比べるとMBAの1年間は楽しかったので「ものすごく勉強したな」という感覚はありませんね。
どちらかというといろいろな経験をしたなという印象の方が大きいです。

―1年間で80,000ユーロほどの授業料は高いですね……。一般的な大学のように、留学生だから高いということなのでしょうか。

 いいえ、MBAはほぼ留学生が占めているので、自国民は安くて留学生は高いというような優遇はないと思います。
高いですよね。
 でも一生続くコミュニティに入れたという点では、MBAに進学してよかったと思います。例えばINSEAD卒業生のロンドンコミュニティがあるので、ロンドンでそのコミュニティの集まりに参加できたりします。いろいろな同窓会に参加できたり、当時使っていたメールアドレスを使えたりなど、今でも卒業生同士のつながりからさまざまな学習の機会があります。
 人によってこのコミュニティの使い方は様々ですね。

―では卒業後まで考慮すると学費の価値はありますか?

 僕はあると思います。

―平日の1日のタイムスケジュール

 日によって全然違うのですが、典型的な1日はこんなかんじです。

【必修科目】(1~4月:最初の4ヶ月)
 8時台に授業開始するのでフラットメイトと一緒に登校。
 夕方まで昼休憩以外は授業が詰まっていました。5〜6時に授業が終わり、夕飯を食べながらグループワークなどをし、ちょっと飲んで帰って家でケースを読む。
 必修の頃は周りのみんなが勉強しなきゃやばいかもという雰囲気を出してくるので、結構勉強していました。

【選択授業】(5〜6月)
 僕の通っていたINSEADはキャンパス移動があり、一定期間みんなキャンパスがバラバラになります。僕も5〜6月の2ヶ月間はフランスのキャンパスに通いました。このタイミングで科目も必修から選択になり、1日のスケジュールも人それぞれになります。

―キャンパス移動はどういう目的であるのでしょうか。

 もともとINSEADという大学はダイバーシティをすごく重視しています。学生の国籍に関しても、1か国あたりの生徒数の上限が決まっているほどの徹底ぶりです。一学年あたり500人くらいいて、同国籍の学生の受け入れは10%以下というポリシーがあります。なので僕の代の学生の国籍数は80くらいで、バックグラウンドもバラバラでした。そのポリシーは学校のキャンパスにも表れています。INSEADは、学校法人としての登録はフランスですが、自らのことを「フランスの学校」とは呼んでいません。「無国籍です」という言い方をしています。キャンパスもフランスのキャンパスを「ヨーロッパキャンパス」、シンガポールのキャンパスを「アジアキャンパス」、アブダビのキャンパスを「中東キャンパス」と呼んでいて、メインキャンパスがありません。 
 この3つの異なるキャンパスのどれに移動するかは、卒業後の就職にも大きく関わっています。
 ビジネススクールの学生は、卒業後にそのビジネススクールの近くで就職したいという人が集まる傾向にあります。それというのも、ビジネススクールの授業自体が企業とのつながりが強く、就職に役立つ内容になっているからです。例えば、ビジネススクール所在の地域の会社との共同のプログラムや、地域の会社協賛のプログラムの開催、そしてキャリアイベントに地元の会社が採用しに来たりなど、ビジネススクールはその地域の経済と密接に絡んでいます。INSEADの場合はキャンパスが3つあることによって、それぞれの経済圏の企業とつながることができますし、当然違うカルチャーを経験することもできます。なので例えば欧州で就職したい人の場合であれば、卒業間近の期間をヨーロッパキャンパスで過ごすようにしたりとか、アジアで就職したい人であれば、アジアキャンパスで卒業したりなど人によってキャンパスをコントロールしている人もいました。

―面白いですね!

そうですね。そこに関してはかなりレアな学校だと思います。

(インタビュー:Ayane、記事制作・編集:Rena)


メンバーのプロフィールから気になる人をフォローしてみてください。
相互フォローになるとDMでやり取りすることができます

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。